総天王祭
本日は総天王祭が斎行されました。
総天王祭は当宮の津島社(須佐之男命/牛頭大王)のお祭りで、八岐大蛇を退治した須佐之男命をお祀りしており、蘇民将来を子々孫々に渡り疫病から守ったことから、疫病消除・幼児加護・子孫繁栄の御神徳がございます。また祇園精舎の守護神であるインドの神様と習合し牛頭大王とも呼ばれています。古くからこの味美地区では旧町内にてそれぞれ天王祭が行われており、すべての町内が合同で神事を執り行うのがこの総天王祭です。この日は町内の皆様をはじめ、周辺から多くの皆様にお集まり頂いております。
雨が上がると多くの方々があつまり、浴衣姿も多くみられました。
日中は雨が降り続き、やんだかと思えば夕方にも土砂降りの雨に見舞われ、天気予報を気にしながらも準備を進めていました。
この度、巫女の衣装は、公益財団法人 明治安田クオリティオブライフ文化財団様の「地域の伝統文化分野保存維持費用助成」制度により長年の神事での使用により傷んでいた衣装・備品を新調することができました。感謝の意を表するとともに、白山神社奉納神楽保存会の活動が認められたことを誇らしく思います。
神事の前には再び雨が降り出してしまい、内容は一部変更となりましたが、祭元である上ノ町の皆様方をはじめ多くの方々のお力添えを頂き、大きな問題もなく無事に斎行することができました。この雨がすべての罪穢れや厄災を洗い流してくれたのではないでしょうか。
当宮では夏越の祓や茅の輪くぐりは行ってはおりませんが、この総天王祭が全町内の大祓にあたります。今年の後半も災いに見舞われることなく、皆様が無事に過ごすことができるようにお祈り申し上げます。なお、お祓いをご希望の方は厄祓いのご祈祷を個別にお受け賜わり致しておりますので、お気軽に御申しつけ下さいませ。