左近桜に右近橘
本日は氏子様より御献木頂きました橘と桜の植樹報告神事が執り行われました。
まずは本殿にて奉告祭を行い玉串を奉納して頂きます。
続いて桜と橘をそれぞれお祓いしたのちに、お清めの酒とお米を供えて頂き、
最後に水を注いでいただきすべての神事が滞りなく無事に催行されました。
この献木は平安宮内裏に植えられていた桜と橘にちなんだもので、桜が宮殿から見て左側(左近衛府陣)に、橘が右側(右近衛府陣)にあったことから、それぞれ左近の桜、右近の橘と呼ばれていたそうです。
桜はバラ科の落葉樹で、日本人にとっては最も馴染みの深い樹木のひとつと言えます。また、穀物の神様が宿るとも言われています。(サクラの「サ」は里を表し、「クラ」は神様の宿る場所を意味するとも言われます)
今回奉納いただいた桜は御会式桜(おえしきさくら)と言い、十月の中旬頃に咲き始め、四月の上旬に満開になるという珍しい桜だそうです。
橘も日本では古くより馴染みのある樹木で、井伊氏や黒田氏など多くの戦国武将の家紋にも使用されており、ミカン科の常緑樹で柑橘類の一種で、秋にはミカンに似た実をつけ、ほのかなカンキツ系の香りを楽しませてくれます。常緑樹で常に葉が生い茂ることから、古くは繁栄や不老不死の力を持っていると信じられていました。
神様の宿るサクラと繁栄・不老不死の力をもつタチバナ。
地域の皆様、ご参詣頂く皆様にとっても縁起の良いこの木が無事に大きく育つ様に、温かく見守ってくださいませ。