卯月朔日新年度
本年も早くも3ヶ月が過ぎ新年度となりましたが、本日4月1日は白山神社でも月次祭が斎行されました。
少し前と比べても随分と温かくなり、本殿の向こうから昇る輝かしい光の下で、新年度最初の月次祭も無事に斎行され、多くの方々にもご参詣頂きました。 なお、月次祭は毎月1日と15日に7時より斎行されており、どなたでもご自由にご参詣頂けます。
今年は例年よりも早く、昨年に比べると2週間ほど早く境内の桜が二子山公園の桜と共に満開となりました。
この境内の桜の多くは献木されたもので、明確な時期は不明ながらも、献木記念碑には「御大典記念」「献木30本」「明治23年生一同」と記されていることから、昭和天皇の即位にあたって1928年(昭和3年)頃に明治23年生まれの方々によって植樹されたものと思われます。
それから既に90年が経とうとしているわけですが、長い年月をかけて美しい桜の花が、毎年私達を楽しませてくれております。開花のピークは過ぎましたが、これからまだ暫くは淡いピンクの桜と新緑の美しい葉桜が楽しませてくれます。
昨日も安産祈願にお越しの方が、お祭りの際の巫女として神楽を奉納して頂いた方であったり、更にはそのお祖父様が造り納めて頂いた神具を偶然にも見つけたりと、それぞれの時代の点と点とが線でつながり、改めてこの白山神社は地域の皆様に支えられ、またその長い時代を紡いでいるのだと実感いたしました。
本日4月1日は新年度の始まりです。新入生・新社会人の皆様、誠におめでとうございます。当白山神社においても4月1日は氏子総代の交代の時期でございます。各町内から1名ずつが各町内の代表として11名の総代会で白山神社を支えて頂いておりますが、その内の5名が3月31日で退任し、この度新しく5名が選任されました。ここでも次の時代へと歴史が紡がれていきます。
社会や文化など時代の変化が著しい昨今ではございますが、いつまでも地域の誇りとして、また皆様の憩いの場所として在れるよう、更なる精進に努めてまいります。