践祚改元
天皇陛下が御位につかれることを「践祚(せんそ)」といいます。皇位は一日たりとも空白があってはなりません。皇位につかれた陛下は、「三種の神器」をはじめとした皇室に由緒ある品々や天皇陛下の印である「御璽(ぎょじ)」、日本国の印である「国璽(こくじ)」を継承されます。三種の神器とは、歴代天皇に皇位のしるしとして継承されてきた八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)【草薙剣(くさなぎのつるぎ)】・八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)のことです。【神社本庁HPより】
この日本という国は皇紀2,679年という長い年月を経て現在に至りますが、その間には儒教、仏教、キリスト教など様々な影響を受けながらも今猶続いているのは、それもすべて天皇家があってのこと。もちろん、三種の神器を継承するだけではありませんし、私たちの祖先をはじめとする先人たちの努力も忘れてはなりません。
敬神生活の綱領には
一、神の恵みと祖先の恩とに感謝し、明き清きまことを以って祭祀にいそしむこと
一、世のため人のために奉仕し、神のみこともちとして世をつくり固め成すこと
一、大御心をいただきてむつび和らぎ、国の隆昌と世界の共存共栄とを祈ること
とあります。
令和の世をつくり固め成すのも今を生きる我々の力です。「自分だけが良ければそれで良い」ではなく、世界の平和を祈るのも我々の務めであります。令和の世はすべての人が他者を思いやり、お互いを助け合い、感謝の気持ちを忘れない。そんな時代となることを願っています。
明日の月次祭では通常の神事に続いて、践祚改元奉告祭(せんそかいげんほうこくさい)も斎行させて頂きます。新たな御代の始まりに皆様のご参列をお待ち致しております。
5月1日(水) 7:00 月次祭並びに践祚改元奉告祭