御田植祭
本日は本殿にて御田植祭が無事斎行されました。
昨年より神田にて稲を育てていますが、本年も立派に苗が育ちました。
本年の苗は昨年の採れた籾から作ったものです。
田畑が少なくなったとはいえ、やはり私達日本人にとってはお米は重要な食糧です。
食前:味つ物 百の木草も 天照す 日の大神の 恵み得てこそ
(たなつもの もものきぐさも あまてらす ひのおおかみの めぐみえてこそ)
食後:朝宵に 物喰ふごとに 豊受の 神の恵みを 思へ世の人
(あさよいに ものくうごとに とようけの かみのめぐみを おもえよのひと)
これは江戸時代の国学者、本居宣長が詠んだ詞ですが、お米に限らずとも私達の食事のすべては自然の恵み、神の恩恵があってこそ戴くことが出来るものです。また、お米は作るのに八十八(沢山)の手間を掛けるとも言われます。それを作って頂く農家の方々への感謝も忘れてはなりません。
白山神社では、伝統・神事と共にその感謝の念も次世代に伝えていければと考えます。