祈年祭
先日2月11日(日)には祈年祭が斎行されました。
祈年祭は「としごいのまつり」とも言われ、その年の五穀豊穣と氏子崇敬者皆様の安全、商業・工業の更なる発展を祈念する神事です。古くはこの神事を境にして農耕が始まり11月の新嘗祭を以ってその年の農耕納めともされていました。
先日は節分がありましたが、節分とは「季節を分ける」冬から春へ変わる節目の時期でもあります。降雪と共に山へと帰って行った歳神様(田の神)が、春の訪れと共にまた田畑に戻ってくるのです。
今の日本は大量の廃棄食料が問題となっていますが、食物が常にある事が当たり前ではありません。陽の恵みがあり、水の恵み、様々な自然の恵みがあって、農家の方々のお蔭で作物が採れ、それを運搬し、お店で買えるからこそ食べ物を口にすることが出来ます。
ですから、「ウチには田畑が無い」からと言って無関係と言う訳では無いのです。
今でこそ味美周辺では田畑が少なくなってはしましましたが、今でも家庭菜園等をされている方は多いようです。拝殿前の賽銭箱横には門松に使用した砂に五色の切麻を混ぜた「お砂」がございます。量には限りがありますが、祈年祭で豊作祈願を籠めたお砂であり、田畑へと撒いて頂ければ五穀豊穣のご利益が得られると言われていますので、ご自由にお持ちくださいませ。
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