御田植祭
本日は御田植祭が斎行されました。
御田植祭はその名の通り田植えに纏わる神事で、田植えが無事に行われ、今年が豊作になる様にと願う神事です。この早苗を御饌田に植えて、出来た稲穂は秋の御祭に供えられます。
本来、田んぼは単に米を作るだけではなく、夏場の気温上昇の抑制や多雨時には洪水を抑える貯水機能もありました。田の神は歳神とも言われ、冬になると山へと帰って行く山の神でもあります。
今でこそ田畑は少なくなってしまいましたが、この味美地区は農耕と共に発展してきた場所であり、米は私たちの食生活には欠かすことが出来ません。例え自分達で作らなかったとしても、それを作っている農家が不作になれば、また輸入にしてもその国が不作になったり、ウクライナ問題の様に戦争・紛争で食料の輸入が出来なくなれば、私たちは食べる物を失うことになります。
パン食の方も増えていて、それはそれで良いことでもありますが、仮に稲作が無くなってしまえば、ただでさえ食料自給率の低いこの日本においては、下手をすると食糧難となり飢餓に陥ってしまう可能性さえもあります。廃棄食料の多い日本においては俄かには信じがたい事ではありますが。
農業というのは自然を相手にするので、決して楽ではないですし、大変な思いをしてでも稲作を行っている農家の方には本当に頭が下がります。
また、併せて熱田祭も執り行いました。熱田祭は日本武尊命をお祀りした熱田社の神事で、熱田神宮の御分霊としてお祀りしており、農耕のご神徳としても知られています。
瑞々しい稲穂が私たちの暮らしを支えています。この先いつまでもこの日本が瑞穂の国であり続ける事を祈念致します。
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