御田植祭並びに熱田祭
本日は御田植祭並びに熱田祭が斎行されました。
御田植祭は田植えに纏わる神事で、田植えが無事に行われ、稲が無事に育ち、豊作になる様にと願う神事です。この早苗を御饌田に植えて、出来た稲穂は秋の御祭に供えられます。
本来、田んぼは単に米を作るだけではなく、夏場の気温上昇の抑制や多雨時には洪水を抑える貯水機能もありました。田の神は歳神様とも言われ、冬になると山へと帰って行き、雪解けと共に里に降りてくる山の神でもあります。
今でこそ田畑は少なくなってしまいましたが、味美地区は農耕と共に発展してきた場所であり、米は私たち日本人の食生活には欠かすことが出来ません。例え自分達で作らなかったとしても、それを作っている農家が不作になったり、また小麦などを輸入にしてもその国が不作になったりして食料の輸入が出来なくなれば、食料自給率の低い私たち日本人は食べる物を失うことになります。
近年ではパン食の方も増えていて、それはそれで良いことでもありますが、仮に稲作が無くなってしまえば、ただでさえ食料自給率の低いこの日本においては、下手をすると食糧難となり飢餓に陥ってしまう可能性さえもあります。
農業というのは自然を相手にするので、決して楽な事ではないですし、大変な思いをしてでも稲作を行って頂ける農家の方には本当に頭が下がります。
また、お田植祭に併せて熱田祭を執り行いました。熱田祭は日本武尊命をお祀りした熱田社の神事で、草薙の剣で知られる熱田神宮の御分霊としてお祀りしており五穀豊穣のご神徳もございます。
瑞々しい稲穂が私たちの暮らしを支えています。いつまでもこの日本が瑞穂の国であり続ける事を祈念致します。
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